<新サラ>ジゼル君の過去話

宵狐 新サラ うちの子
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最高ランク : 5 , 更新: 2020/07/27 8:02:20


''僕達''は名家育ちの双子だった
兄''ジーク''と弟''ジゼル''
僕は弟の方で兄とは仲が良かった
でも、幸せなんてあっという間で僕達の絆は引き裂かれる

母「どうして...ジークは魔力が高いのにどうしてこの子だけ...」
父「次の後継者はジークで決まりだろうな...」

自分でも、分かっていた
頭もそんなに良くないし不器用で、魔力もこの家基準で低いと評される
対して兄ジークは違った。常に成績は上位で何事にも不平不満を抱かずに、魔力も高く僕とは全く反対の存在

最初は、努力すれば認められる。
そう思って家族との接触を少し減らし、勉学に励んでいた。
でも...

ジゼル「全然...何も変わってない.........」

いくら勉強しても、僕を嘲笑うかのように成果は全く出ない
対してジークはどうだ?僕が血を吐く思いで頑張っていたのに、たった少しの勉学で更に上を行った


どれだけ努力しても
同じ立場に立ちたくても
僕には無理何だと分かった

もうそれからは頭に血が上ったように顔が赤くなって
全てが、どうでも良くなった

家族とか
魔力とか
立場とか

その為だけに頑張った僕が馬鹿馬鹿しく思えて

ジゼル「憎い...僕より上を行くアイツがっ...!!」

気づけば血の海の上に佇んでいた
両親の血で汚れた服を拭いながらアイツの所に行った
アイツの部屋の前まで来て、襖の戸口に手を掛けたとき中から声が聞こえた

ジーク「俺を殺しに来たの?」

その声は、幼い頃聞いていた陽気な声ではなく中に何も無い、空っぽな声だった。
今まで聞いたことのない声を聞きながらも僕は部屋に入った。

ジーク「何となく、こうなる事は分かってた...」
ジゼル「分かってたなら、僕が父さんや母さんを殺すのを止めに来なよ」
ジーク「ははっ確かにそうだね」

まるで僕を茶化しているかのような軽い口振りに怒りが込み上げる。

ジゼル「なんだよその態度...僕はお前なんか大嫌いなんだ!!!!!見るだけで虫酸が走る!!!!!」
ジーク「じゃあ、見なければ良いのに」
ジゼル「五月蝿いッッッッ!!!!!」

何かが、可笑しい
こいつは僕が人を貶すような事を言ったら必ず強い口調で怒る奴だった。
僕は今、こいつの人としての尊厳を傷つけているのに、優しい口調。

ジーク「ジゼル、俺はなお前に後継者になってほしかったんだ。」
ジゼル「僕より魔力が高い奴が何を...」
ジーク「俺は知ってるよ。お前が誰よりも頑張ってた事。本当は誰よりも優しい子だって」

先の発言で氷の剣を振りかざしこいつの首を切ろうとした腕が寸前で静止した。

ジーク「俺な、嬉しかったんだ。俺が後継者に選ばれた時お前は凄く喜んでくれた。でも本当は、お前が後継者になってその手伝いをするのが俺の夢だったんだ。兄弟仲良く...」

腕が震える。頬に暖かい水が伝う。

次の瞬間ジークが僕の方へ勢いよく移動し、僕の腕を掴んだ。

ジゼル「(まずいっ...!)」

腕を勢いよく振り上げられ空いている片方の手で顔を覆ったが何時まで建経っても痛みは来ない。何が怒ったと思い、目を開けるとそこには僕の剣で貫かれているジークがいた。

ジゼル「な...んで...」
ジーク「俺が...死んでお前が救われるなら...死んでも...いいさ。でも...約束...死んだら...許さないからな...?」

輝くような笑みを見せた後、ジークは事切れた。
静寂が続く中、僕の腕に冷たくなったジークと泣いている僕がいた。

あぁ...何も分かってなかったんだ...

ジゼル「いいよ...''約束''守ってあげる。その代わり、絶対お前を越えるからあの世から見ててよね...!」

暗い暗い夜の中に僕を包み込むように光続ける月に手を伸ばしてそう呟いた。

いや意味わかんn((((((うちの子シリアス多すぎ問題ーーーーッッッッッッ!!!!!!!

宵狐@またいつか


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