キリスト教における天使について

私は、毎週土曜日の2限に、キリスト教について勉強しています。
勉強した中で、今回皆さんにご紹介する項目が「天使」です。

皆さん、「天使」と聞いた時、どのような「天使」を想像するでしょうか。

大半の人は…

上のイラストのようなものをイメージしたかと思います。

しかし、これはあくまでも''Cupid''(キューピッド)であり、''Angel''(エンジェル)ではありません。

キューピッドとはもともと、ローマ神話に出てくる神の名前で、ラテン語の''Cupido''(クピードー)が英語読みされて''Cupid''と言われるようになりました。

しかし、ここでやることは「キリスト教の」天使についてです。
''Cupid''ではなく、''Angel''についてなのです。

キリスト教における天使の位置づけは下のピラミッドの通りです。

キリスト教は完全なる「ランク制」のようなものがあります。
もともとは、神の下に人間がくることになっていましたが、尊い存在のすぐ下のランクに、凡人の人間が来ることは望ましくないとして、神と人間の中間、クッション的存在として、「天使」が誕生しました。

先ほど、「キリスト教は完全なるランク制」があると言いましたが、実は天使の中にも9つのランクがあります。

第1位の中に3ランク、第2位の中に3ランク、第3位の中に3ランクあります。
日本的に言えば、上の上、中の下などというイメージです。

第1位の天使たち。

セラフィムは、神の側で歌を歌い、
ケルビムは、神の側近の警備にあたります。
スローンズ・オファニム・ガルガリム、まとめて座天使は、神の戦車を運びます。
この3つの天使たちは、キューピッドのようにまるで人間の姿をしていません。

セラフィム・ケルビムは、人のような顔は見えますが、それ以外は大きな羽で覆われています。
座天使は、「車輪と目」といって、そのままですが、車輪に目がついていて、大抵、燃えさかる車輪で描かれています。

どれも神に近い存在のため、私たちが会うことはできません。

第2位の天使たち。

これらの天使はどれも、天国を守る戦う天使、警備隊のようなものです。
これらの天使も私たちが容易に会えるような天使ではありません。

第3位の天使たち。

ここからは、容姿も人間らしくなり、身近な存在の天使です。
ですが、私たちが普通に出会えるのは1番下のエンジェルのみ。
アークエンジェルは、聖母マリアなど、聖人でないと会えない存在であり、プリンシパルズは聖人でさえもなかなか会えない存在です。

天使と言えば…
皆さん「悪魔」はご存知ですよね？
悪魔は英語で''Satan''(サタン)です。

実は、悪魔はもともと天使なのです。
「堕天使」という言葉は聞いたこともあるかと思います。
あれは文字通り、「堕ちた天使」のことで、イコール悪魔です。

堕天使の代表的なものといえば、ルシファーです。
ルシファーも本来は天使でした。
ところが、いつも神の言うことばかり聞かなくてはならないことに苛立ち、自分が神になる、というプライドを持った故に、天国から落とされ、悪魔になったのです。

長々すいません。
そんなの知ってるよ！という方もいらっしゃったかと思います…

この授業で、天使について興味が沸いたから、前期のレポート課題は天使について書こうかな…


というわけで、最後までお付き合い下さり、ありがとうございました！