【ファニソフィ】祈りの子

ファニソフィCS
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ファニソフィ祈りの子
僕が君を導きます。
だからほら、手を、こっちに。


ファニソフィ三人目~!!!
自身を神と思い込む男の子です
是非仲良くしてください~

「優しくて僕に導かれた君はこれからきっと素敵な事が起こりますよ。きっと。」

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詳細

【名前】三日月(ミカヅキ)
【二つ名】祈りの子
【性別】男子
【年齢】12歳
【身長】150cm(平均より少し高め)
【誕生日】9月2日
【キーアイテム】
白いヴェール、首から下げるロケット

【見た目】
ラピスラズリの髪色に月のような煌めきを放つインナーカラー
全体的に跳ねていて太ももくらいまでの長さ
前髪は瞳がしっかり見えるように眉よりも上で切られている。
髪飾りには名前と同じ三日月の留め具にふわりとしたリボンで飾っている。
その瞳は青の中に神々しく光る三日月。それが彼の特徴だ。
肌は一切の傷もなく白い。余分なものが何一つないその肌は逆に青白いとも言える。

服は夜を連想するような暗めの青を主色とし差し色で黄色で飾っている。
かなりシンプルでその顔周りには似つかない静かさだ。
スカートは長く足元は1色でまとめられた少し厚底のブーツ
そして極めつけはウェディングドレスを着た際に女性が身につけるヴェールのようなもの。
彼はそれを何よりも大切に身につけ自分の顔を微かに隠している。

【イメージカラー/主に3色構成だが主色はシャルドールズイエロー
(ラピスラズリ シャルドールズイエロー ミッドナイトブルー)
【好きなもの/はちみつレモン ピーナッツクリームの塗られたパン 生野菜 
【好きなこと/笑ってくれること 褒められること 頼られること ランタン集め
【好きな遊び/本の読み聞かせ 年下のお世話 お散歩
【嫌いなもの/お薬 注射 自分
【嫌いなこと/無視されること 無理矢理行動を塞がれること

【苦手なもの/お肉そのもの 肉系加工食品(ソーセージとかハムとか) 嘘 朝日
【苦手なこと/肌を見られること 否定されること 自分の言うことを聞いてくれないこと
【特技/絵の具の調合 占い

【性格】
自分を神と思い生きる少女のような少年
何処か不思議な雰囲気を醸し出していて少し周りの子とは違ったものを感じる気がする。
優しく丁寧な口調で皆に接しようとしている。
水面に映る月のように、美しく、儚く、消えていく。
いつも微笑んでいるがそれが本当の笑顔かは彼のみぞ知るものだ。

【サンプルボイス】
「ああ、初めまして。お…僕は三日月。僕は皆から「神様」なんて言われてた事もあるんですよ。え?嘘だろうって?…ふふふ」

「怖くない。大丈夫。僕が全て教えます。
さぁほら、この声に耳を傾けて。優しい月夜が貴方をきっと素晴らしい世界に導いてくれる。」

「何をしてるんです?…もし時間があるなら良かったら僕とおしゃべりをして僕のことを知って君のことを教えてくれませんか?
何でもいいですよ。好きな物とかなんでここに来たのとか、僕の容姿とか、なんでも、ね。」

「…俺は本当に神なの?神なら俺の父さんも帰って来れるように出来るはずだよね……そうだよね?
何時になったら父さんは帰ってきてくれるの?もうずーーーーっとまってるのに。
こんな格好…ただのそういうごっこあそびだよ。」

「綺麗でしょこのヴェール。ケッコンシキってので付けてたのを兄さんが僕にくれたんですよ。
凄く綺麗でいつか僕が神様になったらくれるってお約束してくれたんです。…ええ、お約束を。」

「彗、すーい。こっちにおいで。俺が絵本読んであげる。
何がいい?何冊でも読んであげるからね。…俺、いつも笑う彗が本当に大好きだよ、本当に。」

「壱だけですよ。僕の導きを全て無視するなんて。
……俺、そういう反抗的な目って絶対に俺の方を振り向いてもらう為に何でもしますよ?
綺麗な目をした、君が僕の方を見てもらう為に。」

一人称:僕(素が出ると俺)
二人称:君、〜さん(素が出ると呼び捨て)
三人称:〜さん達

【備考】
実は見た目によらず負けず嫌いで傲慢で独占欲が強い
1度嫌いと言われても自分に振り向いてもらうならばどんな事でもしようとする。
その目が僕に向いてもらうその時まで。いつまでも、いつまでも追いかける。
心を許すとすごいフラットに話しかけてくれる。きっとこれが彼の素なのだろう。

人より体温が低め。
その証拠に手を触るとびっくりするくらい冷たい

八重歯が少しコンプレックス
神はもっと綺麗な歯をしてるからが理由
でも良く笑うのであんまり隠れてはいない

自身を神だと言うものの実際の所は少しづつその気持ちが薄れていっている。
何をしても本当にしたい事は叶わないし願っても何も起こらない。こんなのを神と言っていいものなのか?
ああ、こんな想い、どこで間違えてしまったんだ。

自分を女の子と間違われても別に何も思わない。気にしてない。
微笑んだ後に「神に性別など要らない」と言ってくる
服も女の子みたいな服でも男の子みたいな服でも文句は言わない。
むしろ楽しんでいるようにも見えるポジティブ思考

【イメージソング】
深昏睡
夢遊病者は此岸にて(一番のみ)

注意 ここから先の過去のお話は血のような表現などが入ります。ご注意ください。

【過去】
ぶくぶくぶく



ああ今日もまた”俺たち”は溺れてる。
俺は兄さんに
兄さんは俺に。


2人でひとつだった


キラキラと光る月が僕だとすると
兄さんは月隠す雲を飛ばす優しい風だった。

いつでも兄さんが居るから、僕は、僕でいられた。
僕たちの村は少し栄えた所から外れた所にあって
その中で兄さんは「神様」として崇められていた。

僕たちは周りとは違う髪色とその瞳で「新しい光だ」と神に見立てられた。
僕はまだ小さかったから「神様」としての素質が足りてないと言われ
その時が来るまでは村の人が兄さんに祈る姿をただ遠くから綺麗なランタンを持ちながら見ていた。

それはそれはとても綺麗でそこに「神様はいる」のだと認識させてくれた。
兄さんを崇めるのは夜の間の月が昇る時だけ。

ほかの時間は許されてはいなかった。
だから兄さんが寝るのは朝方で昼夜逆転してるけど兄さんは凄いからその生活にも直ぐに慣れた。

兄さんは喋らない。というか喋ることが出来ない。
神聖な兄さんは同じ血が通う僕としか話す事を許されてなかった。
だからほら、今日も夜が明けると同時に兄さんに駆け寄った。

「兄さん、今日も綺麗な神様だったよ」
「ありがとう、遠くからでもお前のそのランタンが見えたから嬉しかったよ」

「俺もいつか兄さんみたいに神様になれるかなぁ」
「もし時が来たら代わりに俺のこのヴェールをあげるよ。昔ね、母さんがケッコンシキで着てたやつを俺が欲しいって強請って貰ったんだ」
「ホント!嬉しいなぁ、俺も早く神様になって皆に頼られたいなぁ!」


ふふふと神様のように微笑み
優しい手つきでふわりと抱きしめた。
三日月が居るから生きていけるんだ。と兄さんは言う。

笑ってくれて、褒めてくれて、僕を頼ってくれる。

いつだって兄さんは優しく微笑んでくれた。

「というか、三日月。また手冷えてるんじゃない?」
「もうこんなの慣れっこだよ。」
「だーめ、お前はただの1人の俺の弟だぞ?はい、手をだしなさーい」
「ふふふ、はい、兄さん!」

俺の手は水に付けたように冷たかった
だからあんまり人に触れるのが得意ではない
でも、兄さんはそんな俺の手を両手で包み、おまじないをしてくれる。


「いつ何時だって神様でなくても、お前は兄さんの弟
いつ何時だって神様だとしても、お前は俺の弟
『俺たちは夜空に静かに佇む月と雲から守る安らかな風
いつ何時も、離れたりしない。』」




後ろから音がする
2人して音の方を向けば兄さんと同じように優しく微笑むお父さんがいた。

「「お父さん!」」
「___お疲れ様。今日もありがとうね。
三日月もこんな時間まで___の為にありがとうね。」

父さんはお薬を研究する人で人の為に凄くお役に立っていた。
兄さんも僕も父さんが大好きだった。
でもこの人は僕たちの本当の父さんじゃない。
本当の父さんは僕が顔を見る前には死んじゃったらしくて分からない。
どうやって生きていくかも分からない僕たちの前に「父さん」が現れて、僕たちのお父さんになってくれた。

「さぁおんぶしてあげよう。今日も疲れただろう?
夜までゆっくりおやすみ」

大きな背中は僕たちを安心させてくれて
これでやっと今日が終わり今日が始まる。
神の御加護があらんこと。

   















 























それから3ヶ月
村に流行病が蔓延した。
1度かかると確実に死に至る原因不明の不治の病。
死が近い人間は決まって
じわり、じわりと死神の足音が聞こえる。と言った。

それからは毎日のように人々は「神」に祈った。
死にたくない、我が家には病が降り注ぎませんように
早く、平和になるようにと。

兄さんはボロボロだった。
それは体もだが精神的にもだ。
もうまともに寝た所を見た事がない。
それなのに兄さんは今日もほら、優しく微笑んでいる。
父さんは一刻も早く薬を完成させようとそれこそ寝ていない。
必死にならないといけないのはわかっているけども




二人ともすごく、怖い

夜、俺は兄さんの所に近づいた。
近くで顔を見ればやつれているのがとてもよく分かった。

「兄さん!もう休もうよ、…神様が壊れちゃう。」
「お、俺もできることはやるから!兄さんだけに無理はもうさせたくないよ!」
「大丈夫だよ。俺は神様だから、神は皆に心配させちゃいけない。」
「でも…………」


そう言いかけると兄さんは長い袖を捲り見えなかった腕を僕にみせた。
そこには無数の針で刺した後。
兄さんは薬や注射で無理矢理に自分を起こしていたのだ。

兄さんは薬や注射で無理矢理に自分を起こしていたのだ。
父さんは「止めた方がいい、自分が壊れてしまう」と僕と同じことを言ったのにそれを振り払って自分を神様に仕立てあげた。
ボロボロになる兄さんの姿、注射や薬などが俺は苦手になってしまった。

「だから、大丈夫だよ、お前は神様を見てて。それだけで、嬉しいし安心するから。」
「兄さん………」



















「分かった。でも兄さん、俺と兄さんは二人で一つ。
兄さんの大変なの俺にも抱えさせてね?
…この手の冷たさを温められるのは兄さんだけなんだから。
いなくなったら嫌だよ。」

「…ああ、そうだな。お前はただの1人の俺の弟、だもんな。」

優しい兄さん
僕に優しくしてくれる兄さん
大好きな兄さんが、壊れていく。



俺は俺を嫌いになった。
何も出来ない俺を
無意味で、無価値な自分が情けなくて、
ボロボロと涙が溢れて止まらない
神様とか関係ない。
ただ一人の、俺の冷たい手を温めてくれる、優しい兄さんを、失いたくないんだ。





























「神様…本当の神様がいるのなら…早く、早く…………兄さんを解放してよ…
俺の兄さん…返して…」




























それから雪を超え、春が訪れた頃だろうか。
病は消え去った。
風のように、何も無かったかのように。
ううん、そんなことは無い。
何事もないなんて、ありえない




































じゃあ、じゃあなんで





























”俺の神様”は狭い棺桶で静かに眠っているの?






































「俺のせい?」
「三日月」
「俺が!兄さんを解放してって願ったから?」
「三日月!!!」
「父さん……俺…どうしよう……兄さん…殺しちゃった…俺…俺のせいで………」
「違う、そんな事ない。兄さんはもう限界だったんだ。止められなかった父さんも共犯だよ。」
「…っああああ…………!!!!!」



兄さんを殺してしまった今日
それでも太陽が昇ってくる。
ああ、ウザイウザイウザイなぁ。こんなに明るく俺達を照らさないでよ
兄さんの眠る顔が見えるじゃないか。








そこから父さんは薬作りに尚のこと力を注いだ。
誰も死なないように
苦しまずに生きれるようにと



そして兄さんの変わりは俺がやった。
本物じゃない、ニセモノのカミサマを。
初めは見よう見まねだったけど少しづつ兄さんに形を近づけて行けたことが自分でも分かった。
兄さんが付けていたこのヴェールを被って俺は「神様」を作った。





神様が死んだあと直ぐに戦争が始まった

俺たちの住む所は栄えた所から離れたところ
その栄えた所が戦争のド真ん中で俺達にもその火種が飛んだ

村は焼けていく
人の焼ける匂い
悲鳴と鳴き声と苦痛な声

もう、神なんてどうでも良くなっていた。
父さんと逃げ出したかった。

でも父さんは兄さんのように優しいから栄えた所に行くらしい、
死人を増やさないために自分の作る薬をわけ与えようと思っているらしい。



嫌だと俺は何百回も言った



でも父さんは兄さんのように頑固だから1度やると言ったら絶対だった。


「また三日月の所に行くから。ほら、このロケットをお持ち。
僕たちを写真に入れたから何時でも一緒さ。
会えないあいだはそれを見ていなさい。また、会う日まで、さぁおいき。
神のご加護かあらんことを。」



そう言って父さんは僕を船に乗せて自分だけ火の海に入っていった。

小さな船が数人を乗せて浮かぶ
パチパチと小さな音が後ろでかすかに聞こえる
兄さんも父さんもなくして
俺はもうどうしたらいいか分からない。


残ったのは兄さんの被っていたヴェールと父さんがくれたロケット
父さんのくれたロケットをカチャリと開けると俺たちが微笑むなんとも家族らしい写真が一枚
そして小さく折りたたまれた紙を見つけた。


























『俺たちは夜空に静かに佇む月と雲から守る安らかな風
いつ何時も、離れたりしない。』




















































その直後ドーンと大きな音が聞こえた
俺は夜に輝く月を見たと思えばそのまま冷たい水の中に落とされた。























































ぶく


ぶく


ぶく



























冷たい水のはずなのに
何故だろう
手が、暖かいや。












眼を開けても歪んでいる世界
そのまま俺は意識を失っていった。

いかがでしょうか~
是非色んな子と関係組みたいと思っているのでよろしくお願いします~!!!

しゅが


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イラスト デジタル アナログ フリーレン オリジナル らくがき にじさんじ 🌈🕒 落書き ヒロアカ BSD