血塗れの華【ヘノシディオ兄妹】
うちの子 46葬譚最高ランク : 4 , 更新: 2021/05/19 10:17:47
お久しぶりです、作哉です!!!
最近うちの子ラルが夢に出てきて、抱締めてくれたのでも、ううはうはしてる作哉ですどうも!!!
顔と声がいい!!!!(落ち着け)
相互でもかなり、この兄妹やラルのこと好いて下さる人が居てほんと嬉しい限りです。
やっと過去編をちらりとまとめられたので今回はその紹介を……!!!
メインはラルの過去です
※流血表現が出てきます。
※かなり言葉は攻めてると思います。
※追ってくれている人じゃないと分からない。
それでもいい方はどうぞ!!
俺は、何も出来なかった。
大好きだよって、もっと言えたらどれだけ良かったか…
後悔しても、もう何もかも遅い…こんなお兄ちゃんでごめんね。
カタバミ・ヘノシディオ
性別:男
身長:178㎝
一人称/二人称:俺/君
ラルの前世であり、まだ普通の人間だった頃の彼。
性格は温厚、悪く云えば遠慮しがちで消極的。
今のラルとは似ても似つかず、本当にただの一般人。
優しすぎて脆すぎた。
とある事件がきっかけでその性格ががらりと変わる。
妹であるツアンサを溺愛していた、妹に振り回されがちなお兄ちゃんだった。
もぉ、おにぃは私がいないとダメだなぁ。
大好きだよ、おにぃ……幸せになって欲しいな。って、泣かないでよ。
ツアンサ・ヘノシディオ
性別:女
身長:165㎝
一人称/二人称:私/キミ
カタバミの妹であり、リスィの前世。
風変わりで、殺人衝動を持った少女。笑顔が絶えず、お兄ちゃんのことが大好きだった。
リスィとは似ても似つかない性格、どちらかといえば今のラルと似たような感じ。
根は優しい女の子。
とある事件がきっかけで処刑される。
まだ、この時代はヘノシディオ一族に殺人衝動はありませんでした。
でも、ツアンサだけ殺人衝動を持っており、幼い頃からずっと生き物を殺めてきました。
初めは、小さな動物だったのが人間になり彼女は殺したい欲と、人間らしい罪悪感と戦ってきました。けれど、欲にはあらがえず…という感じで、その証拠をカタバミが隠蔽してきました。
彼自身は、そんな妹のことを可哀相に思っていたし自分に出来ることが無い事に悔しいという思いを抱いていました。
「本当は殺したくない」「こんな自分が嫌いだ」「いつか、おにぃまで殺してしまうかもしれない」と怯えながら生きてきました。
とても優しい子だったので。
そのせいもあって、何処か狂気じみており同級生から気味悪がられるなど友達も居なかった。
なので、お兄ちゃんにべったりでした。
凄く仲が良かったので、絶対にででにーいってたとおもいます(幻覚)
ツアンサ自体、年頃の女の子でしたが兄であるカタバミに恋愛感情を抱いていたりいなかったり…
結婚するなら、おにぃがいい。っていうぐらい大好きでした。
カタバミも、勿論ツアンサのことが好きだったし、この幸せが二人だけの幸せな世界が続くと思っていました。
家族は二人のことを、特にツアンサのことを毛嫌いしていて、そんな家族をカタバミは信じられなかったので……もう、兄妹しかいないって感じでした。
そんなとき、とある事件が起こります。
カタバミに恋愛感情を向けていたちょっと拗らせた女が、彼を呼び出し結婚を申し込んできたのです。
それが、あまりに恐ろしく拗らせすぎていたので逃げようとしたカタバミはソの女ともみ合いになり崖の上から突き落としてしまったのです。
カタバミは、恋愛関係…人に恋愛感情を持てずにいたし、友達も少なかった。
でも、顔はいいし優しいので彼に好意を寄せる人は山ほどいました。
すぐに、下へ駆け下りて確認したが、女は見るも無惨な姿となっていました。
カタバミは血だまりで足を滑らせその場で倒れ込んでしまいます。
自分が人を殺してしまった。
優しすぎる彼なので自己とは言え、人を殺してしまったことに酷く怯え震えました。
そこで、兄の帰りが遅いとツアンサと鉢合わせになりました。
ツアンサは亡くなった女の人のことを知っていましたし、状況から察しました。
でも、殺し続けそれが普通になっている自分に兄の気持ちは理解できずに苦しみます。
けど、兄の心を守らなければと強く思ったのです。
カタバミが突き落とした女は、その街の権力を持った家系の人間でまたこれが面倒くさい家の人間でした。
このことがバレれば、悪くて死刑、よくて終身刑となることをツアンサは知っていました。
兄を守らなければ。
兄は悪くない。
でも、自分はどうすれば兄を守れるだろうか。
守られ続けた妹が兄を守るために取った行動は、自分が名乗り出ることでした。
カタバミが隠蔽し続けた証拠を片っ端から集めて、絶対に兄に疑いが向かないようにしました。
裁判になりましたが、ツアンサは兄の罪をかぶりそしてこれまで自分が犯した罪のことを告白します。
それを知った兄は何度も面会へと向かいますが、聞き入れて貰えず会えたのはたった一度だけ。
ツアンサの罪は確定し、そしてそれに怒り狂った女の家族は見せしめにと彼女を))
カタバミの絶望はどれほどのものだったか。自分の罪を妹が自らかぶったこと。
妹が自分を守ったこと。
処刑日。
兄は群衆の中に居た。助け出そうと策を練ったがどれもこれもダメだった。
自分の取り柄は頭だけだった彼だったが、何も出来なかった。
断頭台に立った彼女と目が合った。
彼女は笑っていた。
いつものように、照れくさそうな。そして、最期にいつもいう言葉を。
声は聞えなかった。でも、こう告げた
「おにぃ、世界一大好きだよ」
と。
妹の首が転がった。
最期まで笑顔だった。其れを見てしまった。
カタバミは、笑い嗤う群衆の中で声にならない叫びを上げた。
何も出来ずにいた。
知らなかった。
妹が死んだ。
家族は云った「やっと死んでくれた」と。彼女の同級生は云った「気味悪かったもの。死んで当然よ」と。
カタバミは誰も信じられなくなった。
元より人を疑って生きてきた彼だ。
もう、誰も信用出来ない。
ここから、カタバミはかわってしまった。
カタバミという優しい人間は何処にもいなくなった。
この事がきっかけで、カタバミの性格は変わります。
そして、カタバミは日に日に忘れていく妹の声を、顔を匂いを…もう忘れたくない、一人になりたくないと、自力で「記憶操作」の力を手に入れます。
これが、後のラコルト・ヘノシディオに繋がるのです。
妹が死んだ後カタバミは、本当にかわってしまったので、彼女のように常にニコニコとして誰にでも気さくに話しかける軽い男。甘い男になります。
抱いて欲しいと言えば溶けるぐらい甘く抱くし、慰めて欲しいなら優しい慰めの言葉をかけます。
でも、そこに感情はありません。
惨めで最低な自分に慰められている人間を見て、その人間の事をもっと惨めだなあと思いたいだけです。思うのです。
その心の闇は垣間見えません。
だって、妹が好きだった人間ですから。腐っても。
だから、人間のことを疑い大嫌いであり続け大好きであり続けました。
まあ、誰一人信じていないしラルを見てくれれば分かると思うんですけど、いつでも人を裏切れる切り捨てられる男です。
これっぽっちも人を信じていません。
信じているのは自分の、妹を思う愛だけ。
自分の事だって大切じゃないです。
皆、そんなカタバミに騙されるわけです。
優しくて甘い男。
人を誘惑し、嘲笑う男。
そうやって、何十年も生きて寿命をむかえて死にました。
カタバミの生涯、彼は誰とも付合わず誰にも見向きもしませんでした。身体は何度も何十人とも重ねていましたが、心はずっと妹にありました。
ずっと妹に焦がれ続け、恋し続けていたんです。
そう、ラルを、カタバミを狂わせたのは妹です。妹のあの行動でした。
時は流れて、ラコルト・ヘノシディオとしてカタバミは二度目の生を受けることになります。転生。
そして、自分にはかわいい妹リスィが。
リスィはツアンサの転生した姿ではありましたが、彼女にその記憶も欠片もありませんでした。
ツアンサが死ぬ際に願った、「おにぃの隣にいられるキレイで真っ白な自分になりたい」という願いからリスィは「忘却」の力を持って生れたのです。
なので、魂の形は魂はツアンサでありますが、リスィは別人です。
それは、ラルも記憶を見れば分かることでした。でも、もう二度と妹を悲しませない
離さない。とラルは表に出さずとも、彼女に甘く接してきました。
リスィはとてもいい子でした。
お兄ちゃんが大好きで、お兄ちゃんの好物が自分の好物で。
お兄ちゃんのまねごとだってしていました。
でも、ヘノシディオ一族虐殺によりその関係は一変します。
リスィを助けるために、彼女の元を離れたラル。その間にリスィは命を落しました(ここ割愛します前に話したので)
それも、あり、そしてラルが呪いと契約したことで自分もに呪いが。そのことでラルを一生恨むことになります。
ただ、まあ一番は「一人にしたこと」がリスィにとって兄を一生許さない原因になっているとおもいます。
死んでしまうかも知れない。でも、死ぬときお兄ちゃんには隣にいて欲しい。
お兄ちゃんに最期を見届けて貰いたい。
それが、リスィの願いだったし、ツアンサの時も見届けてくれたのは()兄だったので。
だから、もう二度と許さない。
リスィはラルに向かって大嫌い。と叫びました。
ラルは、それでも笑っていましたが、本当は辛くて辛くて仕方なかったんです。
でも、お兄ちゃんだから。
嫌われるやくぐらいかって出る。いつか、妹が幸せになれる世界になるまで、相手を見つけるまで嫌われ役を。
本当は、好き同士でいたかったんです。
自分だけのものだと思ってたんです。でも、妹に拒絶されて、彼のメンタルズタボロでした。表に出ないだけです。
出し方を忘れてしまったんです。
そして、また時がたって46世界にて再会します。
リスィはラルのこと許してませんでしたが、どうしてもラルは自分の手元に妹を置いておきたかった。天滅軍に勧誘したのはラルです。
リスィは承諾したわけではなく、適性検査の確率を知っていたので自分で連れてきてみすみす殺してしまえば、兄はもう二度と自分に関わらなくなる。と踏んだからです。
でも、ラルが適正するのですからリスィもそりゃ適正します。
ラルは15番目エウノミア、リスィは16番目イムとして。
イムとなってリスィは、絶望しました。
親友の居ない世界で、大切な人の居ない世界でどう生きればいいのか。
でも、親友は呪いを受けながらも強く人の為に生きたいと、笑顔にしたいと生きていた。
だから、この手に入れてしまった力で人を助けたい。そうイムとして立ち上がるわけです。
勿論、兄とは関わりを持ちませんでした。
そんなイムは、とある管理者に出会ってかわります。
ラルに一人置いて行かれてそれから笑えなくなっていたリスィは、その管理者さんと関わるうちに自然と笑顔が増えていき、あの眩しかった時代の笑顔を取り戻しました。
その人は彼女の特別な人になりました。
ラルは、其れを見て分かってしまった。
妹に大切な人が出来たこと。それが、自分では無い事に。
もう二度と自分には向けてくれない。
その笑顔を向けられることは絶対にない。自分では笑顔にさせられないことを分かってしまったんです。
その人のことがどれだけ妬ましくて仕方なかったか。
でも、妹の選んだ人、大切な人であること。
ラルは諦めざる終えませんでした。
そして、妹ばかりだった自分にも大切だと思えるかも知れない人が出来てしまった。
結局、こいつは優しすぎるんです。
それでも、一番は妹で。
彼女の笑顔を見るだけで生きていけるんです。ただ、もう自分と彼女は関われない。
大好きで大好きで、愛おしくて愛おしくて仕方ない妹を。
外から見ることしか出来ないんです。
兄妹仲は復元できないことを知っている。全て自分のせいだって事も知っている。
ただ、守ってくれたツアンサのこと。今度は自分がどんな汚れ役でも嫌われ役でもかって出て、其れで妹を守るんだと。
いつか、また…
俺のこと大好きだって…云ってくれるかな。
俺は…今でも、君のことが大好きだよ。愛してる。
世界一大切な、かわいい俺の妹。
幸せになってね。ただそれだけが、お兄ちゃんの願いだ。
すれ違ってでも、元に戻れなくてもラルはずっと妹を愛しています。
手の届く距離にいても、束縛せず見守るだけ。
壊すことが怖い、壊れることが怖い。
臆病で、それでいてやり方は最低な男がラルです。
こうなってしまったのは、互いのせい。
ツアンサが真っ白な自分になってお兄ちゃんの隣にいたいって望んだから。
カタバミが、彼女のこと忘れてやらないって望んだから。
互いの願いが互いの願いを打ち消してしまったんです…
ヘノシディオ兄妹幸せ軸どっかにおちてませんか!?!?!?(雰囲気台無しだアホ)
兎に角この兄妹は辛いんです。痛いんです。
特にラルが!!!!!
はあ…はあ…少しでも推していただければ幸いです。
ヘノシディオ兄妹はいいぞ!!!!!地獄の兄妹だ!!!!
すれ違いを繰り返しすぎているんだ!!!大好き、私が愛した!!!!
ツアンサの笑顔はカタバミのために。
リスィはラルに涙を見せて。
イムの笑顔は彼女の大切な人に向けて。
ラルはもう純粋に笑えません。妹が笑いかけてくれないから!!!!
閲覧ありがとうございました!!!
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